『「ああ」の周辺』のこと

 「ああ」の周辺は、私の第一詩集だ。28歳だったろうか。だとすれば、もう23年も前のことになる。これをいうと、自信過剰だといって笑われるのだが、ホームページのための打ち込みをやっていて、久々に読み返すことになって、なかなか面白い若い詩人がいるじゃないか、と思った。実際、自分が感性だけで書いていた時代を振り返るのは面はゆいところがあるのは当然だけれど、これだけの時間が経ってしまうと、覚えている詩もあれば、すっかり忘れてしまっている詩もある。中には、思いがけない新鮮な行もある。自分が書いたのだから、自分にしっくりくるのは当然のことだけれど、とにかく楽しめた。
 「ああ」の周辺は、私の手元にももう2〜3冊残っているだけで、これ以上人目に触れることもないかと思っていたのだが、ホームページのおかげでまた人前にだすことができた。このデザインについては、また神戸さんの手を煩わせている。私としては、なかなか読みやすいレイアウトになったと思っています。
 みなさん、感想を送くって下さい。私だけでなく、デザイナーの神戸さんにもいただいた意見が参考にもなり、励みにもなっています。気がついていないでしょうが、意見に応えて、レイアウトを変更しているケースも実際にあるんです。

1999年2月17日


くまの生活バックナンバー
●No.01「熊として、はじめに一言」
●No.02「事実としての熊の生活」
●No.03「このごろのベリーグッドのこと」
●No.04「ベリー・グッドの町起こし」
●No.05『「ああ」の周辺』のこと
●No.06 私はいつも本当のことが言えなくて
●No.07 未来についてどんな嘘がつけるのか
●No.08 曖昧な記憶と断片しかない過去
●No.09 床屋の政談
●No.10 横田さんの絵
●No.11 伊東日記

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